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2013/09/20 Fri

サイン&ディスプレイショウ2013

サイン&ディスプレイショウ2013

サイン&ディスプレイショウ2013に行ってきた。
毎回行っていて、この業界に詳しい人は、目新しいものはないのかもしれないが、私はほとんど縁がなかったので、自身で気になった技術等を記述する。

3Dプリンタ

実践こそなかったものの、いくつかのブースは3Dプリンタを展示していた。数時間ででき、クウォリティも高い。これからこの新しい産業はどう発展していくのか楽しみである。

浮遊展示台

台の上に物や地球儀が浮いている展示台。生で見るのは初めて見た。磁石で、回っているコマを浮かせるオモチャは15年くらいまでに見たけど、固定させるのが難しいのかもしれない。もしくはあまり需要がないのかもしれない。磁気と電気で浮かせているらしい。7000~8000円。高くない。

3DのLED

仕組みは、3次元に張り巡らされた格子の結合部分にLEDを仕込んで、光の位置を動かせば、さも立体が宙に浮いて動いているように見えるというもの。これも面白い。

LEで光が光ったり消えたりする紙のような薄さの媒体

背面に回路等を仕込んで、紙のような薄さの絵が、部分的に光るもの。部分的というのは、わりと広範囲であってもいいため、髪の毛の部分や、ロゴの枠などが光っているものがあった。版を作ってから製作するらしく、最小ロット2つからしか受注できないらしい。いくつも作ることを想定している。値段は教えてくれなかったが、数十万以上はかかりそう。

縦も横も対応するレンチキュラー

見る角度によって、画像が動くために立体的に見えるあれ。大きな魔女のような老婆が印象的だった。横だけのものが多いが、縦も対応しているため、本当に浮き出ているように見える。80万円。個人が手を出せるような値段ではなかった。

ガラスにデジタル表示

これも、目新しい技術ではないはずだけど、ここ数年で着目されている。綺麗に見せられるようになってきたのだろうか。手前のガラスなどに映る映像と、奥の物とがいい感じでコラボさせたいときに、インパクトがある。

空間の中にデジタル映像が浮かび上がっているように見える媒体

透明なアクリルかなにかの箱の中に物を入れて、そこの空間に(平面ではあるが)映像が映し出されるというもの。インパクトがある。光を空間上で集積させて作るホログラムなのかと思ったが、原理は、下から映像を写し反射させているだけ。綺麗に見せるのが難しいらしい。

光のムラのないシート

背面からLEDを照らしても、ムラが全然わからない薄いシートがあった。あとは値段がどのくらいになるかというところだろうか。

3DのDM

ハガキサイズの媒体が、一部、もりあがっているというもの。郵便として送れるため、インパクトは強い。

ガラスなどに吸盤でくっつけられるLED

これも、薄いLEDのため、店のガラスのところに貼りつけられる。現在は、既存のものを売ったりしているらしい。あとはレイアウトをこちらで指定する形。需要が多ければ、既存のレイアウトも増やすらしい。光らせるための機器が見えたり、吸盤が見えたりする課題は残っているが、数千円で購入できるため、店頭などで誘目性を高めたいときに効果的だろう。

エスカレーターの手すりに広告

エスカレーターの手すりの広告にも対応している媒体を取り扱っているブースがあった。というより、そこにも広告を出すのかというところに驚いた。

身長以上もあるアクリルの仕切りに、ロゴなどが光る媒体

アクリルに傷をつけて、下からライトを照らせば、その傷の部分が光る。それの単純にでかいもの。だけど、それだけでカッコいい。

木に印刷

インクジェットかどうかは不明だが、木に印刷しているものがあった。

奥に空間があるかのように見えるディスプレイ

マジックミラーとLEDを合わせ鏡のようにして光が延々と奥に伸びているように見えるもの。使いようによってはきっと面白い。

まとめ

キーワードは3Dな気がした。そして3Dの定義もそれぞれで、様々な手法があった。そして、発想や技術自体はずっと前にあったものもあるが、それが実際に使えるレベルまで上がってきたり、そのクウォリティが上がってきたりしていると感じた。特に3Dプリンタの市場は大きくなりそう。3Dデータの制作と物の製作の市場規模も大きくなり、3Dデータ制作者の需要も増えるだろう。